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A4版/全24ページ/フルカラー
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▼本書「はじめに」より
「観光のユニバーサルデザイン化」 、「ユニバーサルツーリズム」といった言葉が生まれてから、20年以上が経過しました。
様々な宿泊施設や障害者支援団体が、年齢や障害の有無にかかわらず、安心して旅行できるよう力を尽くし、今も改善を重ねています。
バリアフリー新法の施行もあって、ハード面でのバリアフリー化も進んできました。
それでもなお、「旅行に行きづらい」と感じている人たちがいます。
医療的ケア児とその家族も、そうした人々のひとりです。
すべての施設がバリアフリーで、どこへ行くにもフラットで、障害者向けの設備が整っていて……と、そんな街を作るには、まだまだ時間もお金もかかります。
もちろん、安心して出かけられるようにハード面を整えることも必要です。
でもそれと同時に、バリアを感じている人たちが外出するきっかけを作り、どうしたらもっと外出や旅行がしやすくなるのか、出かける側も迎え入れる側も、互いに創意工夫しながら学んでいくことが必要だと思うのです。
こうした思いから、この「医療的ケア児の旅行ガイドライン」は、宿泊事業者と宿泊者、双方の「対話」を重視して編集しました。
世の中には、様々なバリアフリー化のための基準がありますが、それだけが絶対条件ではないと思います。
トラブルがあっても、困難があっても、それを柔軟に受け入れることや臨機応変に対応し、最善を尽くす力が必要なのではないでしょうか。
医療や福祉の関係者でなくても、バリアを感じる当事者でなくても、介護の資格や研修を受けていなくても。
ひとりひとりが、困っている人の望みを聞き、協力し合って助けることを積み重ねていけば、やさしい街に一歩近づくと考えています。
このガイドラインを、お互いを理解し合うためのコミュニケーションツールとして活用していただけたら幸いです。